プロ野球広島は、球団史上初の3連覇に「王手」をかけてから足踏みが続く。26日午後6時からはマツダスタジアムで2位ヤクルトとの直接対決。広島が勝つか引き分けで優勝が決まる。
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「勝って絶対決めましょう」。試合前練習の円陣で上本が叫んだ。初めてマジックを「2」にしたのが22日。23日以降のヤクルトの3連勝も優勝決定が持ち越しになってきた理由の一つだ。その相手と直接決着をつけられる。
広島の強力打線の礎を築いたのが、現ヤクルトの石井琢朗打撃コーチ。そしてヤクルトの河田雄祐外野守備走塁コーチも昨季まで広島にいた。2人の前で決められるチャンスでもある。
練習中に河田コーチの姿を見つけた石原は歩み寄って「優勝が決まったら、ビールかけに来たらいいのに」と声をかけた。松山は取材に対し、「2人とも、優勝の胴上げに加わってもらえばいい」とにやり。
元教え子のこの言葉に河田コーチは「もちろんカープに勝とうという強い気持ちでやっている。優勝を阻止したい」。
27年ぶりに地元で胴上げできるか。勝負の行方はいかに。(藤田絢子、竹田竜世)