新潮45 揺れる論壇 稲田朋美さん
新潮45の特集に寄稿した人の多くは今までお世話になったり、支援してくれたりした人で、みなさんまともな方です。ですがLGBTについては理解されていないな、というのが率直な感想です。
「読者が恐ろしく劣化、書き手も劣化」小林よしのりさん
「共感広げる体力、論壇は失った」 松浦大悟さん
表現はともかく、杉田水脈さんの主張に同調する人はいます。2年前、私が党政調会長として「性的指向・性自認に関する特命委員会」を立ち上げた時のことです。支援者からは「なぜこの問題に取り組むのかわからない」と言われました。LGBT理解増進法案をまとめようとしても、党内から反対されました。
LGBT問題に取り組むのはリベラルというイメージがあるので、保守政党にはふさわしくないという反発が根強いのでしょう。家族制度を破壊するといった危機感もあると思います。私も伝統的な家族の価値観には重きを置いています。でもLGBTの問題は、歴史認識やイデオロギーとは関係なく、人権の問題だと考えています。
保守とは本来、多様性を認める…