米国の北朝鮮分析サイト「38ノース」は5日、9月下旬撮影の商業用人工衛星の写真をもとに、北朝鮮の寧辺(ヨンビョン)の核関連施設に重要な変化が見られないという分析結果を発表した。米国は北朝鮮の非核化措置の一環として、米国や国際原子力機関(IAEA)の査察官の立ち会いのもと、寧辺の核関連施設が永久廃棄されることを重視している。
一方、「38ノース」は4日、北朝鮮の東倉里(トンチャンリ)のミサイル関連施設で進められていた一部施設の解体作業についても、8月3日以降は新たな作業は確認できない、という分析結果を発表した。「38ノース」は、北朝鮮がポンペオ米国務長官の7日の訪朝による協議結果を待っている可能性を指摘。米国は東倉里のミサイル関連施設についても、米国などの査察官の立ち会いのもとで廃棄されることを重視している。(園田耕司)