香港外国特派員協会は5日、ビクター・マレット副会長(英紙フィナンシャル・タイムズ記者)の就労ビザの更新申請を香港政府が拒否したことを明らかにした。同協会は8月、香港の独立を主張していた政治団体「香港民族党」の代表による講演会を開催し、香港政府と対立していた。民主派は「香港政府による報復だ」と非難している。
同副会長は8月の講演会で司会を担当した。中国本土と異なり、「一国二制度」によって言論の自由が認められている香港で、外国人記者へのビザ更新の拒否は異例。背景には、香港独立を容認しないという中国政府の強い意向が働いているとみられている。
英外務省報道官は5日、「懸念している」との声明を出し、香港政府に更新拒否の理由を速やかに説明するよう求めた。
香港政府は9月、香港民族党に…