(7日 DeNA4―3広島)
敗れればクライマックスシリーズ(CS)進出への道が断たれる一戦。DeNAのラミレス監督が先発オーダーで仕掛けた。
筒香を定位置の4番ではなく1番で起用。2番にソトを置き、本塁打王争いをしている2人を上位に並べた。まずは、39本で丸(広島)と並んでいたソトが五回、リーグ単独トップに立つ40号2ランを放ち先制。筒香は七回に同点の適時二塁打を放ち、3四球で出塁してチャンスメーカーにもなった。九回はソトが決勝の犠飛を決め、この2人で全4打点。崖っぷちで繰り出した勝負手が実った。
巨人が9日の阪神戦に敗れるか引き分ければ、残り2戦のDeNAに逆転でCS行きを決める可能性がある。「今日は雰囲気がすごく良かった。残り二つ勝つしかない」と筒香。ラミレス監督は次戦(9日のヤクルト戦)も「1番・筒香」で勝負をかける。
○ラミレス監督(D) 1番筒香、2番ソトの打順に、「機能した。野球は勢いが重要。これがきっかけになれば」。
○筒香(D) 1番で1安打3四球。「聞いた時はもちろんびっくりしたが、やることは(4番の時と)変わらない」
○ソト(D) リーグ単独首位の40号2ラン。「チャンスがあれば狙おうと思っていた。思ってもいなかった記録でうれしい」
●緒方監督(広) レギュラーシーズンの最終戦を終え「我々の戦いは続いている。日本一というゴールに向かって気を引き締め直して戦っていく」。
●大瀬良(広) 最高勝率のタイトルをほぼ確実に。「ローテーションを崩さずにやってこられたのは自信にしていいかなと。CSと日本シリーズでも仕事ができるように頑張りたい」
●丸(広) 本塁打王は逃したが、自己最多を大きく更新する39本塁打。「悔しさはない。タイトルをとれると思っていなかったので。(40号を放った)ソトは素晴らしいバッター」