(7日、Jリーグ 清水5―1磐田 )
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売り出し中の点取り屋、清水のFW北川航也は気持ちの切り替え方が独特だ。ハーフタイムに、ソックスからユニホームまで全身着替える。さらにスパイクまで、だ。
「その日に何も使っていない状態でサッカーがしたい」という。ユニホームを替える選手は珍しくない。だがスパイクも? 「他にあまりいないかもしれない。でも汗をかくから」。試合前練習と前半、それぞれ終わったところで履き替える。型は同じだ。
だから、この日の前半と後半の得点は、違うスパイクで決めた。後半は、ゴール前に抜けだしてGKの鼻先でボールに触る軽やかな得点だった。プロ4年目の22歳。3試合連続ゴールで、初のシーズン2桁となる11点まで伸ばした。
中学年代から清水の下部組織で育った。静岡ダービーはずっと特別な思いで見てきた。そのリーグ戦で得点するのは初めてだった。「自分が点を取れて勝てたのは自信になる。成長にもつながると思う」。目標はもちろん、日本代表だ。(勝見壮史)
○北川(清) 22歳は2得点し、初のシーズン2桁となる11点に。「ダービーで点を取って勝てたのは、自信になる」
○ヨンソン監督(清) 北川とドウグラスのFW2人がそれぞれ2得点。「練習で取り組んだ連係を出してくれた」
●名波監督(磐) 静岡ダービーで完敗。「大敗と前半のふがいない内容について、サポーターに謝罪しないといけない」