北朝鮮は、ポンペオ氏の訪朝を待ち望んでいたようだ。9月にニューヨークであった米朝外相会談で訪朝が決まると、北朝鮮代表団関係者は「うまくいった」と笑顔を見せていた。
米国務長官が平壌訪問 2度目の米朝会談へ「進展図る」
米朝関係の改善は、最高指導者である正恩氏が自ら乗り出したもの。停滞すれば権威を傷つけ、体制維持にも響きかねない。
北朝鮮は米国の譲歩も渇望しているとみられる。すでに豊渓里(プンゲリ)核実験場の爆破を行い、先に譲歩したとの立場。このままでは正恩氏の威信にかかわる。4日付の労働新聞(電子版)は「世界も、今度は米国が相応の措置を取る番だと主張している」と訴えた。
北朝鮮の当面の狙いは、何なのか。
南北関係筋によれば、正恩氏は9月の南北首脳会談で韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領に、「米国が一方的に非核化を迫っている。信頼できない」と主張したという。
この関係筋によると、韓国は、…