インドネシア中部・東ジャワ州沖で11日午前1時44分(日本時間同3時44分)ごろ、マグニチュード(M)6・0の地震があった。同国の国家防災庁(BNPB)によると、家屋が崩れるなどで、少なくとも3人が死亡、4人がけがをした。津波の心配はないという。
米地質調査所(USGS)などによると、震源は同州北部シトゥボンドから北東61キロ付近で、震源の深さは9キロ。BNPBが公表した現地の写真では、複数の家屋が倒壊した様子が写っている。7歳の男児を含む死亡した3人は、就寝中に下敷きになったという。
震源から約160キロ離れたバリ島でも揺れを感じた。バリでは国際通貨基金(IMF)・世銀総会が開かれ、各国の財務相や中央銀行総裁らが集まっている。主催者は11日朝、「開催には影響しない」と参加者らにメールで通知した。
同国では9月28日にスラウェシ島中部でM7・5の地震と津波があり、2千人以上が死亡。また、7月と8月にはバリ島東隣のロンボク島で地震が相次ぎ、550人以上が死亡した。(バリ島=野上英文)