プロ野球阪神の金本知憲(ともあき)監督(50)は11日、今季限りで辞任することを表明した。就任3年目の今季は17年ぶりの最下位。成績不振の責任を取り、自ら辞意を球団に伝えた。後任は未定。
金本監督はこの日、兵庫県西宮市内の球団事務所で取材に応じ、「結果が全ての世界。(決めたのは)最下位が決まった時くらい」と語った。球団に辞意を伝えたのは10日夜の試合後で、「『もう少し頑張ってみないか』と言われたが、僕の意思も固かった」と話した。
就任初年度の一昨年は4位で、昨年は2位。今春のキャンプ終了後には「3年で一番強いと思う」と自信を示していた。ところが開幕後、4番に期待した新外国人のロサリオが不振に陥るなど、苦しい戦いを強いられた。特に本拠の甲子園球場で21勝39敗2分けと大きく負け越し。10月に入ると観衆が3万人を切る試合もあって、観客動員にも影響が出ていた。
今季の本拠での最終戦となった10日のDeNA戦終了後、自ら希望してファンの前で「私の力足らず」と謝罪し、「選手たちは真摯(しんし)に受け止め、来年必ずたくましく帰ってきてくれるものと信じております」と話したが、自身の去就には触れなかった。