11日は、国連が定めた国際ガールズデー。「国内外の女の子の権利について考えてほしい」と、明治学院大(東京都港区)の学生がガールズデーをイメージしたピンクレモネードを販売している。売り上げの一部は国際NGOを通じ、バングラデシュの少数民族の女性の収入を上げるプロジェクトへ寄付する予定だ。
「国際ガールズデー」なぜできたの?
特集「Dear Girls」
レモネードは、同大ボランティアセンターで活動する2年の田口慈江さん(20)らが、横浜キャンパス構内のカフェで昼休み中に販売。10日昼には多くの学生が訪れ、イラスト入りのラベルやメッセージカードをつけたレモネード(1杯150円)約120杯が売り切れた。
昨年の国際ガールズデーでは、ガールズデーに関する本の紹介をしていた。2年の森下航汰さん(20)は「例年より男子も興味を持ってくれて、たくさんの学生を巻き込めている」。
政治学科で学ぶ田口さんは「日本は途上国と比べると女の子の地位や権利が保障されているはずなのに、まだ女子への偏見や男子との格差が残っているように感じる」と話す。「視点を変えると、男の子だって『男だから』という偏見に苦しむことになる。男女同じように自分たちの問題として考えられるように、学生のアイデアを生かして呼びかけていきたい」(円山史)