三重県桑名市の遊園地「ナガシマスパーランド」を運営する長島観光開発は、新型コースターを2019年3月に開業すると発表した。名前は「白鯨(はくげい)」。木と鋼鉄を組み合わせた「ハイブリッドコースター」で、国内初という。
さよなら木製コースター、きしみ音で人気 営業24年
「白鯨」は、今年1月に営業を終えた世界最大級の木製ジェットコースター「ホワイトサイクロン」の後継で、跡地に設置される。木製はきしみ音などで味わえるスリル感が売りだったが、木材と鋼鉄を組み合わせたことで、宙返りや真横を向いた滑走ができ、よりスリルやスピード感を楽しめるという。
全長1530メートル、最高点55メートルの「白鯨」は、最大傾斜角80度のコースを最高時速107キロで急降下する。身長制限は130センチ以上。外観は「ホワイトサイクロン」とほぼ変わらず、白く塗装された骨組みになる予定だ。来年11月に迎える開業55周年の記念事業で、建設費は28億8千万円。
会見で水野正信社長は「コース全体をみると、まさに白鯨が泳ぐような雄大なコースターだと感じていただける。多くの方々に乗ってもらいたい」。同席した鈴木英敬・三重県知事は「絶叫マシンの聖地に新しい魅力が加わり、ワクワクする。さらに三重県を周遊する人が増えることを期待している」と話した。
ナガシマスパーランドでは、レールの長さ2479メートルが世界一の「スチールドラゴン2000」など計11のジェットコースターを運転している。(西川迅)