京都府宮津市の商業施設の組合の資金を着服したとして、前会長の宮津市議(72)が約500万円の業務上横領容疑で組合側から刑事告発され、京都地検が9月に受理して捜査を始めたことが捜査関係者らへの取材でわかった。市議は朝日新聞の取材に、着服を否定している。
この商業施設は宮津シーサイドマートMipple(宮津市浜町)。出店者の組合「宮津シーサイドマートMipple同友店会」を設け、現在は市議が経営に関わる店を含む13店が加盟している。組合によると、市議は昨年6月まで20年にわたり会長を務め、15年間は会計も担当して口座を管理してきた。加盟店の年会費は、店の規模により約7万~約100万円だった。
関係者によると、告発した約500万円の一部は、市議が営む会社を経由し、市議に渡った疑いがあるという。
加盟店の入れ替えに伴い、組合…