京都市バスの車体をたたき、運転手の胸ぐらをつかんで運転を妨害したとして、京都府警は19日、放射線技師の男(65)=京都市中京区=を公務執行妨害の疑いで逮捕し、発表した。「走って乗ろうとしていたのに発車したので腹が立った」と容疑を認めているという。
川端署によると、男は3月28日午後8時ごろ、女性運転手(40)の胸ぐらをつかみ、運転業務を妨害した疑いがある。男は熊野神社(京都市左京区)前の停留所を出発したバスを追いかけ、後部のドア付近をたたき停車させて乗り込んだ後、車内では「走っているのがわからんのか、ぼけ」と暴言も吐いたという。こうした姿がドライブレコーダーに映っていた。
男が胸ぐらをつかんだため、運転手が「警察に言いますよ」と伝えると着席したが、その後も1分間ほど暴言を吐き続けた。運転手が「ご迷惑になりますのでおやめ下さい」とマイクでたしなめ、ようやく静かになったという。
運転手は4月下旬、同署に被害届を出していた。