8日午後5時ごろ、いずれも京都市下京区の京都タワーと京都水族館を爆破すると予告する電話が、同水族館などにあった。通報を受け、京都府警は観光客や従業員ら150人以上を屋外に避難させて施設内を調べたが、爆発物は見つからなかった。府警は同日夜、大阪府東大阪市の無職、吉田百合子容疑者(58)を威力業務妨害の疑いで緊急逮捕し、発表した。容疑を認め、「気分が落ち込んでいてどこかに爆破予告でもしてやろうと思った」と供述しているという。
下京署によると、午後5時ごろ、京都タワーホテルに「展望台に爆弾を仕掛けた。6時に爆発する」と電話があった。約10分後、京都水族館に同様の電話があった。同じ番号の携帯電話からだったという。
京都タワーホテル地下の飲食店で働く女性(28)は「『館内に不審物が仕掛けられた』という館内放送が入り、あわてて火の元栓をしめて出てきた。初めてのことで動転している」と話した。