「サルマン国王はこれ以上ないくらい強く、何も(事件を)知らなかったと言った。ムハンマド皇太子も知らなかったようだ」。トランプ氏は15日、サウジのサルマン国王と電話で会談した後、記者団にこう強調した。
サウジ不明記者は「尋問中に手違いで死亡」 CNN報道
サウジ記者不明に「重大な懸念」 英仏独外相が共同声明
失踪した記者ジャマル・カショギ氏が最後に目撃されたのは今月2日。結婚手続きのため、婚約者を外に待たせて在イスタンブールのサウジ総領事館に入った後、行方不明になった。米CNNは15日、匿名の関係者の話として、サウジ政府が「尋問中に手違いで死亡させた」とする報告書を準備していると報じた。トルコ当局は15日にサウジの同意を得て総領事館を捜索。AP通信は、トルコ当局者の話として、捜索でカショギ氏が館内で殺害されたとする「確かな証拠」が見つかったとした。
米メディアはこれまで、事件には「改革派」とされるムハンマド皇太子の指示があったと指摘。米議会でも超党派の議員から、サウジ政府の関与があった場合には関係を見直すよう求める声が上がる。共和党の有力者ルビオ上院議員はテレビで「何もせずに状況を許せば、米国は世界のどこでも人権擁護の声に絶対になれない」と主張した。
批判の高まりに、トランプ氏も…