外国人技能実習生が福島第一原発の事故に伴う除染作業をさせられていた問題で、法務省は19日、福島県内の建設関連会社を実習生受け入れ停止3年の処分にしたと発表した。鉄筋施工の名目で実習生を受け入れながら、除染地域の表土はぎ取りなどをさせていたという。また、短期的に実習生に除染作業をさせていたなどとして、福島県の別の会社と千葉県の会社を注意処分とした。
この問題では、盛岡市の会社が実習生に除染作業をさせていたことが発覚し、今年7月に実習生受け入れ停止5年の処分となった。「技能実習にはふさわしくない」として、法務省が東北や関東地方で実習生を受け入れている建設関連会社1018社を対象に実態調査を行った結果、計4社が実習生に除染作業をさせていたことが明らかになった。(浦野直樹)