アフガニスタンで20日、8年ぶりとなる下院(定数250、任期5年)の総選挙があった。内務省や現地報道によると、選挙に反対する反政府勢力タリバーンなどの攻撃が計192件あり、少なくとも市民ら46人が死亡。準備不足で投票できない事態も多発した。開票の暫定結果発表は11月中旬以降になる見通しだ。
有権者狙ったテロ続発 それでも下院選突き進むアフガン
内務省によると、選挙延期の2州を除く32州で投票があり、部隊7万人を派遣したが、首都カブールの自爆テロや北部クンドゥズの投票所襲撃などが続発。パジュワク・アフガン通信によると、死者46人のほか240人が負傷した。
全国の候補者2557人のうち804人が固まる激戦区カブールの北西部にある投票所には、午前7時前から有権者ら100人超が並んだ。危険を覚悟して足を運んだという公務員ハビブ・ハキムザダさん(48)は「息子ら若者の失業は治安問題と並んで深刻だ。就職で苦労した経験を持つ候補を選んだ」と語った。
選挙管理委員会によると、人手…