フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ初戦のスケートアメリカは19日(日本時間20日)、米ワシントン州エバレットで開幕した。男子ショートプログラム(SP)があり、昨季の世界選手権を制したネーサン・チェン(米)が90・58点で首位に立った。日本の宮原知子(関大)、坂本花織(シスメックス)、本田真凜(JAL)の3選手が登場する女子SPは20日(日本時間21日)にある。
フィギュア特集 Kiss and Cry
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GPシリーズ上位6人が出場するGPファイナルの2連覇を目指すネーサン・チェン(米)は「今、変化の真っ最中にいる」という。今秋から名門のエール大学に進学し、スケートと学業の両立を目指す。指導を受けるラファエル・アルトゥニアン・コーチのいる米カリフォルニア州を離れ、今は1人で練習する日々を送っている。
そんな難しい状況で迎えたスケートアメリカ。4回転フリップで回転不足の判定を受けるなど完璧な演技ではなかったが、致命的なミスはなく、2位に8点差以上をつけての首位発進。チェンは「良いスタートが切れた。技術的にはベストではないが、十分なパフォーマンスだった」と納得の表情を浮かべた。(エバレット=大西史恭)