休日の行楽客らを乗せた特急列車が脱線して、横転した。台湾東部の宜蘭(イーラン)県で21日に発生した列車事故。「突然、車両が転覆した」「お母さんがまだ中にいる」。地元テレビの映像によると、救出された乗客らは、ぼうぜんと線路脇に座り込んで、救出作業を見守った。
台湾で列車脱線 死者多数
事故が起きたのは、21日午後4時50分(日本時間午後5時50分)ごろだった。「突然、列車が加速したように感じて、そしてひっくり返った」。地元メディアの取材に対して、傾いた車両から抜け出したという女性は語った。
事故では、8両編成の車両のうち5両が横転。現場の新馬駅にいた目撃者の証言によると、「スピードを出していた車両から、ガガガッという大きな音と火花が出て、列車が脱線をした」という。
現場の線路はカーブしているが、勢いで飛び出した車両は横転してジグザグに倒れた。7番目の車両に乗っていた高校生によると、事故直後の車内は、「荷物や座席の下敷きになった乗客らのうめき声があふれていた」という。
線路脇には、シートや毛布が敷…