(21日、パ・リーグCS最終ステージ第5戦 ソフトバンク6―5西武)
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西武は圧倒的な打力でパ・リーグを制したが、CSではもう一つの武器だった機動力が封じられた。
日本S進出を逃した、この試合でも止められた。五回、3連打などで1点差に迫り、なお2死一塁。一塁走者の秋山が二盗を試みたが、微妙な判定でアウト。成功なら今CS好調の源田や浅村へとつながる好機になっていたはずだった。
ソフトバンクの甲斐は強肩。さらに、相手投手陣はクイックモーションや巧みな牽制(けんせい)で警戒してきた。今季32盗塁の金子侑は「スタートを切ろうとしたけど難しかった」。チームは今CS、盗塁なしに終わった。
思うような攻撃ができない上に、元々不安定だった投手陣が5試合で44失点では勝ちようがない。「この悔しさが選手にとって大きなパワーになる。ここからスタート」と辻監督。来季への明確な課題を突きつけられた。(大坂尚子)