(21日、フィギュアGPシリーズ・スケートアメリカ最終日)
フィギュア特集 Kiss and Cry
宮原知子が連覇「自分の演技できた」 フィギュアGP
「超一流」の粘り強さ、滑り習得に10年 宮原知子
宮原知子(関大)の前に滑ったSP2位の坂本花織(シスメックス)が、ほぼノーミスの演技で高得点をマークした。会場が最高潮に盛り上がる。そんななか、宮原が氷上へ。追われる立場としてはプレッシャーを感じそうな場面だが、「むしろ、良い流れで自分につながった」。力に変えて、「自分の演技」をやりきった。
今季は、より質の高いジャンプを目指している。冒頭の3回転サルコー、続く3回転―3回転の連続ジャンプはきれいに決めた。ただ、頭の中は冷静で、「後半に3回転フリップがあるので、そこまで油断できない」。滑りながらフリップとルッツの自分の中での注意点をしっかり頭に入れて滑っていたという。
その後半の3回転フリップで軽度の踏み切り違反の判定を受けたが、転倒など大きなミスはなく、滑りきった。「ショートよりはうまくいけたと思います。もう一息って感じです」
スケートアメリカ2連覇。ただ、1年前はけが明けの状態で、「今回はオフからたくさん練習してきた。去年とは違う。これからも改善できるところは改善して、もっと(得点を)上げられるようにしたい」。次は11月に広島であるGPシリーズのNHK杯。さらに磨きをかけて臨む。(大西史恭)
■坂本、後半のジャンプ全…