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サッポロ、輸入ウイスキーをハイボールで 原酒不足対応

サッポロビールは24日、輸入するスコッチウイスキー「デュワーズ」を、樽(たる)詰めのハイボールとして飲食店向けに売り出した。国産ウイスキーの原酒不足が続くなか、輸入ウイスキーを強化し、若者らに人気のハイボール需要をしっかり取り込む戦略だ。


飲食店向けのデュワーズは、これまで瓶のみだったが、ハイボールで飲む若者が増えているといい、提供しやすいように10リットルの樽詰めにした。飲食店だけでなく、自宅でも試しやすいように、9月からスーパーの店頭などでデュワーズの200ミリリットルの瓶(実勢価格は税込み490円)も販売している。


サッポロは、「ビール離れ」が進んでいる20~30代にターゲットをおき、デュワーズブランドの認知度アップを図る考え。樽詰めハイボールなどの新たな戦略で販売を増やし、今年の販売見通しの20万ケース(1ケース9リットル換算)から、2022年には2・5倍の45万ケースにする目標を掲げる。同社によると、デュワーズは国内のスコッチウイスキー販売で3位だが、トップをめざすという。


他社も輸入ウイスキーに注力しており、販売も好調だ。サントリーは、買収した米企業の主力商品「ジムビーム」のハイボール缶が今年9月までで前年比53%増。「ハイボールに合うバーボンが人気」(広報)という。キリンビールは、スコッチ「ホワイトホース」が1~9月で前年同期比2割増で、7月に発売した缶ハイボールが好調という。


アサヒビールも、米バーボン大手のブラウン・フォーマンが製造するスコッチウイスキーの3ブランドを6月から販売。特に品薄な国産の高価格帯での品ぞろえを輸入品で補う。(長橋亮文)


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