財務省は24日の財政制度等審議会で、防衛装備品の非効率な調達方法を見直し、少なくとも今後5年間で1兆円規模のコスト削減を進めるよう、防衛省に求める方針を明らかにした。年末に決める新しい中期防衛力整備計画(中期防)に反映させたい考えだ。
防衛費、最大の5.4兆円要求へ 陸上イージスなど計上
今年は、今後5年間の防衛費の大枠を示す中期防を策定する5年に一度の節目の年にあたる。防衛費は6年連続で増加しており、来年度予算編成でも防衛省は過去最大の5兆2986億円を要求。次期中期防でも北朝鮮情勢などを理由に増額が検討されている。
いまの中期防では、調達改革によって5年間で7千億円程度のコストを削減することが明記され、目標以上の削減をしてきた。直近の2017、18年度の削減額が2千億円前後だったことから、財務省は今後5年間も同程度の取り組みを防衛省に求めることにした。
具体的には、入札の際、他社が…