支持率1%の国民民主党は、民間なら「倒産危惧企業」――。支持率低迷から脱却するための方策を検討している同党が25日に開いた勉強会で、講師の企業広報の専門家からはそんな厳しい分析が飛び出した。
「国民ファン・支持者拡大に向けて」と題した勉強会には、同党の玉木雄一郎代表ら国会議員のほか、党職員も参加。マスコミに非公開で約1時間行われた。出席者によると、講師は議員と交換した名刺を並べた画像を示し、党のロゴがあるものとないものとバラバラになっている点を挙げ、地道なところから改善するよう指摘する場面もあったという。
玉木氏は終了後、記者団に「民間企業の立場で、政治の分野でも応用できる示唆をいただいた。党のブランドは1人が作るものでなく、チーム全体で作りあげることが大事。国民運動につなげたい」と述べた。
目標支持率を聞かれた玉木氏は「空のように高く、頑張りたい」。執行部はこれまでも知名度不足が原因とみてホームページを刷新したり、SNSで発信を強めたりしているが、5月の結党以来、朝日新聞の世論調査では支持率1%が続いている。(山岸一生)