プロ野球の日本シリーズは3日、広島市のマツダスタジアムで第6戦があり、パ・リーグ2位のソフトバンクがセ・リーグ覇者の広島を2―0で下し、通算成績を4勝1敗1分けとして2年連続9度目(南海、ダイエー時代の各2度を含む)の日本一に輝いた。
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短期決戦知り尽くした男 工藤監督、情を排し再び日本一
平成に入って7度目の日本一は12球団最多。パ・リーグがプレーオフを導入した2004年以降、レギュラーシーズンの各リーグ勝率2位以下の球団が日本一になったのは、04年の西武、05年のロッテ、07年の中日、10年のロッテに続き5度目。ソフトバンクは初めて、シーズン2位から日本一へ、下克上を果たした。
32年ぶりの第1戦引き分けで始まったこのシリーズは、第3戦から本拠に移動したソフトバンクが3連勝。広島に戻っての第6戦も制した。就任4年目の工藤公康監督(55)は15年、17年に続き3度目の日本一に導いた。
○工藤監督(ソ) 「満身創痍(まんしんそうい)の中、突っ走ってくれて、こういう形で日本一になれて幸せ。選手のみんな、ありがとう。(2位からの日本一は球団史上初めてだが)強い思いがあったから、ここまで来れた」