野党は2日の衆院予算委員会で、週刊文春が報じた片山さつき地方創生相による国税庁への「口利き疑惑」への追及を続けた。口利きを依頼したとされる企業経営者と片山氏の電話内容とする「音声データ」を週刊文春が公開したことから、野党は説明責任を果たすよう強く求めている。
片山さつき氏、現金授受否定 企業は「口利き依頼した」
予算委で国民民主党の後藤祐一氏は「週刊文春デジタルに音声が公開され、その中に片山大臣と思われる声がある。大臣ご自身の発言か」とただした。
週刊文春は税務調査を受けた企業経営者が2015年に国税庁への働きかけを依頼し、見返りとして片山氏の私設秘書の税理士に100万円を支払った、と報道。1日には片山氏と企業経営者の電話の音声データとして「私はちょっと金額としてお高いんじゃないですか、ということだけは言いましたから」などとする内容を公開した。
確認を求められた片山氏は「自分の声かどうか、ちょっとあれでは判断がとてもできない。いつ誰の会話で、どういうことかは判断できない次第だ」と答弁。後藤氏が「自分の声ではないと断言できるか」とたたみかけると、片山氏は「非常に聞きづらいので判別できないと申しているので、絶対に違うかどうかも分からない」と明言を避けた。
片山氏は発行元である文芸春秋…