来年10月に導入する消費税の軽減税率による税収減の穴埋め策をめぐり、麻生太郎財務相は2日の閣議後会見で、インボイス(適格請求書)の導入による税収増を充てる案について、「今の段階で、それも一つの考え方だ」と述べて理解を示した。
軽減税率では年1兆円分の税収が目減りする。そのうち約7千億円分はすでに穴埋めのめどがついており、財務省は残る約3千億円分は、インボイスによる税収増で2千億円程度、社会保障改革で1千億円程度を確保したい考えだ。
インボイスは、モノの売り手の事業者が買い手の事業者に対し、消費税の適用税率や税額を伝えるために発行する請求書。事業者が仕入れ元に払った税額を差し引いて正確に納税するためのもので、軽減税率がある欧州で普及している。
売上高1千万円以下で消費税が…