「二日酔いの防止に」とコンビニの棚についつい手が伸びる。清涼飲料水「ウコンの力」はそんな商品の代表格だが、最近売れ行きが鈍っているらしい。販売するハウス食品グループは10月、シリーズの主力商品をリニューアル。ふらつく足元の立て直しを図る。
1日発表になったハウス食品グループ本社の2018年9月中間決算は、売上高も営業利益も過去最高だった。そんな中でも、ウコンの力は振るわなかった。出荷ベースでの売上高は、前年比で13%の減少だ。
「土俵を変えなければならない」。会見した浦上博史社長はこう漏らした。酒を飲む人にだけ、夕方にだけしか売れない商品のイメージを変える必要がある。
ウコンの力は04年に発売になった。3年目には売上高150億円と急拡大して市場を確立し、グループの代表商品の一つになった。居酒屋のメニューにも加わるなど、販路も独自の進化を遂げた。だが、売上高が200億円に迫った11年3月期から、販売は減少に転じた。
きっかけはライバルの出現だ。…