ミャンマーの少数派イスラム教徒ロヒンギャ約70万人が、バングラデシュに逃れ難民となっている問題で、両国が「11月中旬に始める」とした難民帰還を前に11日、ミャンマー政府が会見を開き、「難民が安全に帰り、生活する環境は整った」と説明した。ただ、具体的な日程については「バングラデシュ政府次第」として明言を避けた。
最大都市ヤンゴンで開いた会見で、ミャッエー社会福祉・救済復興省相は、第1陣として、ミャンマー側が身元確認を終えた2251人が、西部ラカイン州の国境付近にある2カ所の受け入れ施設を経て入国すると説明した。
政府側は帰還民に、米や油、1人につき1日1千チャット(約70円)の現金を支給。村を焼かれた人たちには、政府側が住居を提供するほか、自分たちで住居を建てる場合は労賃を支払う考えも示した。ラカイン州にはロヒンギャの帰還に否定的な仏教徒も多いが、「政府が話し合いをして了解を得た」としている。
一方、帰還の時期については、…