北朝鮮籍とみられる木造船が日本海沿岸に漂着している問題で、今年確認された漂流・漂着が95件(12日時点)にのぼり、過去最多ペースになっている。
海上保安庁の集計によると、今月だけですでに33件。統計を取り始めた13年以降で最多だった昨年の104件に迫る勢いで、同11月末時点(59件)を大きく上回る。これまで遺体は12人確認されているが、生存者は確認されていない。昨年は遺体35人、生存者42人が見つかり、過去最多だった。
海保によると、漂流・漂着する木造船の多くが漁船で、冬の日本海が荒れるために流されたとみられるという。昨年は12月に45件見つかっており、今後も増える可能性がある。(贄川俊)