ミャンマーの少数派イスラム教徒ロヒンギャがバングラデシュに逃れて難民になっている問題で、ミャンマー政府は難民の帰還が近く始まると表明した。しかし、早期の帰還は難しいとの指摘があり、13日にシンガポールで開幕した東南アジア諸国連合(ASEAN)の一連の首脳会議を前に国際的な批判をかわすためではないかとの見方が出ている。
ロヒンギャ帰還「環境整った」 ミャンマー政府が会見
スーチー氏の賞、団体が取り消し ロヒンギャ問題などで
11日に最大都市ヤンゴンで記者会見した担当閣僚らは、今月中旬の帰還開始でバングラデシュ政府と一致したと説明。発表のタイミングについて、社会福祉・救済復興省幹部は「合意に行き着いただけで、他の意図はない」と話した。
だが、会見で報道陣に配られた説明文には「ASEAN各国は(帰還に)協力してくれるだろう」と記され、担当閣僚が「万全の態勢を敷いている。ASEAN各国にも理解してもらえると思う」と述べるなど、ASEAN諸国への期待がにじんだ。
背景には、ロヒンギャ問題をめ…