名古屋市熱田区にある片山さつき地方創生相の著書の看板が、市条例で定める設置許可を得ないまま掲示されていたことがわかった。市によると、設置業者は20日に申請書類を提出した。
片山大臣の看板、市の許可受けず設置 指摘受け真っ白に
看板は幹線通り沿いのビルの壁面にあり、片山氏の名前や写真、著書のタイトルが掲示されている。
市の屋外広告物条例は、一定以上の大きさの屋外広告を出す場合は市の許可が必要だと定めるが、片山氏の著書の看板は広告主や設置業者から申請がなかった。市が設置業者に問い合わせたところ、20日夕に業者から申請があった。市は「正常な状態に戻った」として、条例に基づく罰則は科さない方針だ。
さいたま市にあった片山氏の著書の看板は、2016年の参院選中も設置されていたことなどから、野党が「公職選挙法が定める看板規制の違反ではないか」と追及している。片山氏の著書を紹介する看板は浜松市内にも2カ所あり、うち一つで同市の許可を得ていなかったことがわかっている。(関謙次)