自宅で当時2歳の長女を暴行して殺害したとして、大阪府警は27日、父親で電気工の今西貴大(たかひろ)容疑者(29)=大阪府寝屋川市=を殺人容疑で逮捕し、発表した。今西容疑者は「私は何もしていません」と容疑を否認しているという。
捜査1課によると、逮捕容疑は昨年12月16日夜、当時の自宅だった大阪市東淀川区の集合住宅の一室で、長女の希愛(のあ)ちゃんの頭に何らかの方法で衝撃を加え、殺害したというもの。
事件当時、今西容疑者は妻(23)と希愛ちゃんの3人暮らしで、妻は外出中だった。今西容疑者が「(希愛ちゃんが)息をしていない」と119番通報。希愛ちゃんは意識不明のまま搬送されたが、1週間後に死亡し、死因は頭蓋内(ずがいない)損傷による脳機能障害とされた。
遺体には硬膜下血腫とクモ膜下出血の症状がみられ、府警は事件性があるとみて捜査。今西容疑者は府警に対し、「泣き出したのであやそうとして、布団を羽織って抱きついて転がった」と述べ、その後に意識を失ったと説明していた。
今西容疑者は今年2月、取材に「娘が亡くなった理由が思いつかず困っている。虐待などはしていない」と話していた。