日本航空グループの日本エアコミューター(JAC・鹿児島県霧島市)は28日、鹿児島発屋久島行きの便に乗務する予定だった男性機長(40)から、乗務前のアルコール検査で基準値の2倍のアルコールを検知したと発表した。機長交代のため、同便は予定の午前8時50分から1時間遅れて出発したという。
JAL副操縦士、英で拘束 乗務前に基準超すアルコール
アルコール検知器、航空8社が使わず 国内25社調査
車で出勤してるなら…飲酒検査、航空会社の緩い危機意識
JACによると、機長はこの便の出発予定の1時間前に空港でアルコール検査を受けたという。機長と副操縦士の2人で運航する予定だったが、別の機長に交代させるため遅れ、乗客16人と乗務員4人が搭乗し、午前10時半ごろに屋久島に到着した。この影響で後続の3便も遅れる見込みという。JACは社内規定で乗務の12時間前からの飲酒を禁止しており、機長は「12時間以内には飲んでいない」と話しているという。
JAC総務部は「乗務員の飲酒に関し厳格な対応が求められている中、このような事例を発生させてしまったことを、大変重く受け止めている。再発防止に向けた取り組みを徹底して参ります」とするコメントを出した。