プロ野球・日本ハムの契約更改が29日、札幌市内の球団事務所であった。プロ1年目のシーズンを終えた清宮幸太郎は300万円アップの1800万円でサイン。「独特の引き締まった雰囲気だった」と初めての交渉を振り返った。
清宮が記者会見場に姿を見せたのは、交渉が始まってからおよそ40分後だった。「長かった? 僕も結構、話すほうなので。何ていうか、普通に話していました。緊張はしなかったけど、大事な節目の時間だなと感じました」
史上最多とされる高校通算111本塁打の長打力で注目された清宮は今季、53試合に出場して打率2割、18打点、7本塁打。本塁打数は、早稲田実高(東京)の先輩であり、目標とする王貞治・ソフトバンク球団会長のルーキー時代と同じだった。
オープン戦期間中の3月は限局性腹膜炎で入院して開幕1軍を逃したが、デビュー戦から7試合連続安打、2軍では45試合で17本塁打と潜在能力を高さを見せつけた。来季への課題については、「三振が多かった(60個)ので、対策をコーチとも話しています」と、豪快さと確実性の共存を目指していく。
過去の高卒選手では、松井秀喜さんの巨人入団1年目は57試合、打率2割2分3厘、27打点、11本塁打で、年俸は840万円から2100万円にアップ。投打「二刀流」の大谷翔平(エンゼルス)は日本ハム入団1年目、打者では77試合、打率2割3分8厘、20打点、3本塁打。投手では13試合、3勝0敗、防御率4・23。年俸は1500万円から倍増の3千万円になっている。=金額は推定(山下弘展)