プロ野球・楽天の松井裕樹投手(23)が3日、来季の契約更改交渉に臨み、1億4千万円からのダウン提示を受けて保留した。球団で保留選手が出たのは4年ぶりだ。
松井は抑え4年目として開幕を迎えたが、制球に苦しんで中継ぎに転向し、2軍落ちも経験した。成績は5勝8敗5セーブ。史上最年少での通算100セーブを達成したものの、5セーブは自身最少だった。「自分のせいで春先、チームを低迷させてしまった」。この日は、3千万円減の1億1千万円前後を提示されたとみられる。
今季終盤には先発も務めるなど、チーム状況次第で先発転向の可能性もある左腕。来季の契約には出来高も加えられたという。「先発と中継ぎの起用法がまだ分からなかったり、シーズン中にもしかすると配置転換があったりする。まだどこで投げるかも決まっていないし、もうちょっと話を詰めようということになった」と保留の理由を説明した。
球団での保留は、2014年の小山桂司捕手以来。次回の交渉日は未定だが、松井は「条件面を含めて、話し合いの時間が少なかったということ。向こうも考えてくれるだろうし、連絡を取り合って、年内にはサインをしたい」と早期決着を望んだ。(金額は推定)(松沢憲司)