脱原発を目指す台湾で5日、最初に建造された第1原発1号機が稼働40年を迎え、初の廃炉手続きが始まった。蔡英文(ツァイインウェン)政権は他の原発の廃炉も進める構えだが、先月の住民投票で「2025年まで」と区切った脱原発の目標が法律から削除されることになった。廃炉作業には入ったものの、「原発ゼロ」実現にはブレーキがかかる可能性もある。
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台湾北部にある第1原発1号機(出力63万キロワット)は、1978年12月に営業運転を始めた。蔡政権にとっては脱原発の第一歩となる今回の廃炉だが、運営する台湾電力は世論の動向などを踏まえ、式典を見送った。廃炉作業は今後、約25年かかるという。
台湾には第1と第2、第3の計…