福岡県太宰府市の太宰府天満宮で6日、年末恒例のすす払いがあった。神職8人が長さ約4メートルのささ竹で、本殿の欄間や柱にたまった今年1年間のすすやちりを丁寧に払い落とした。
本殿は戦乱で焼失後の1591(天正19)年に再建された。国の重要文化財に指定されており、金箔(きんぱく)や漆で装飾されている。えぼしと狩衣(かりぎぬ)姿の神職らは装飾を傷めないよう、ささ竹をさわさわと細かく震わせて汚れを落としていった。
今年奉職した権禰宜(ごんねぎ)の御田幸嗣(みたこうし)さん(26)は「1年間の感謝とともに、正月に向けて気持ちよくお参りしてもらえるよう、汚れを落としました」と話した。
今後はしめ縄を張り替えたり、臨時の巫女(みこ)の着付け指導をしたりして、正月準備を整える。正月三が日で計200万人超の人出を見込んでいる。(徳山徹)