「まだまだ勝手に関西遺産」
頭から苔(こけ)を生やしたおじさんが大阪・岸和田にいます、と聞いて会いにいきました。実は、13年かけて、苔を使ってあるものの緑化に成功したのです。根底には、ある思いがありました。
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岸和田城の近くに、頭から苔(こけ)を生やしている人物がいる。とあるところでこんな情報を入手し、好奇心をかき立てられた。
調べると、その人は大阪府岸和田市で集配専門のクリーニング店を営む泉原一弥(いずはらかずや)さん(60)。取材当日、出迎えてくれた。よく見ると、苔を生やした麦わら帽子をかぶっている、だった。
「帽子はイベント用。地球温暖化防止帽子と言います。知ってもらいたいのはこちらなんです」。近くの駐車場に案内された。そこには、屋根に苔を生やした営業車があった。
生まれ育った実家は園芸店。大…