新幹線N700系の先頭車両が、名古屋市港区のリニア・鉄道館に運び込まれた。今後、さらに2両を加え、7月17日から屋外展示が始まる。開館中は常時車内を見学でき、飲食も可能になる。
6月19日早朝に搬入されたのは、N700系の量産に向けて各種試験を実施した先行試作車。JR東海浜松工場(浜松市)を17日深夜に出発。夜間だけ移動し、同館に到着したのは19日午前3時50分ごろだった。トレーラーによって搬入される様子や、台車に設置するため、クレーンでつり上げられる様子などが報道公開された。
同館には初代新幹線の0系など計10両展示されている。今回、N700系が新たに加わることで、国鉄とJR東海の主立った東海道新幹線の車両が勢ぞろいすることになった。(戸村登)