付け人を殴った責任を取って引退した大相撲の平幕貴ノ岩(28)=モンゴル出身、千賀ノ浦部屋=は7日、会見で謝罪の言葉を連ねた。元横綱日馬富士による暴行で頭にけがを負ったのが約1年前。再起を果たして土俵に戻ってきたが、今度は加害者となった。師匠同席の会見では、入門当時の師匠・元貴乃花親方(元横綱)について聞かれて、言葉に詰まる場面もあった。
貴ノ岩の引退届を受理 暴行問題で協会「本人の意志」
貴ノ岩の主な一問一答は次の通り。
――こういう形で引退になった。今の心境は
「また上を目指して頑張っていく気持ちで相撲道に精進していましたが、自分のやったことに深く責任を感じているところです」
――4日の夜に付け人に手をあげた。どの段階で引退を決めた
「昨日決めました」
――続けるという判断もあったのではないか
「やっぱり引退して、責任を取るという気持ちが強かったです」
――1年前の事件があって、番付が下がって、また幕内に戻ってきた。引退に迷いはなかったか
「責任を取るという気持ちの方が強かっただけです。迷いはありません」
――付け人と話は
「はい。話をして、謝罪をしました」
――貴乃花親方が退職し、10月に千賀ノ浦部屋に移籍。今の師匠に対して
「部屋に受け入れてくれて、弟子として一生懸命に精進していく気持ちでしたが、このような形で離れることになって申し訳ない気持ちしかありません」
――入門から育ててもらった元貴乃花親方への思い
「感謝の気持ちしかありません。情けなく思っております」
――元貴乃花親方からは何か
「そこは……すみません」
――お酒は飲んでいた
「夕食の時、ビール1杯を飲んでいました」
――付け人が忘れていたものとは
「風邪薬です」
――大相撲の世界で一番の思い出は何か
「色々な思い出があります。仲間と稽古で一緒に汗を流して、日々ぶつかり合って、汗を流したことが思い出です」
――今後は
「急なことですから、今のところ考えていません」
――もし時間を戻せるのなら
「また新弟子になりたいです」