日本野球機構(NPB)は13日、プロ野球の若手選手を対象にした「引退後のセカンドキャリアに対する意識調査」の結果を発表し、引退後に「やってみたい」という回答で「一般企業で会社員」が初めてトップになった。トップの常連だった「高校野球の指導者」は4位に急降下。引退後に不安を感じている選手は全体の61・9%で過去最低になったが、依然として高い水準が続いている。
アンケートは今回が12回目。今年10月に宮崎県で開催された若手中心のフェニックスリーグに参加した12球団の全選手に配布し、252選手(回収率約95%)から回答があった。無記名で、回答した選手の平均年齢は23・5歳で、平均年俸は約888万円。
プロ引退後の進路希望(複数回答可)として、「やってみたい」の回答が最も多かったのは「一般企業で会社員」の15・1%。昨年の6・8%(7位)から大幅にアップし、調査開始から初めてトップとなった。選手の引退後の支援に積極的に取り組む会社がでてきており、選手会の講習などから現実的な選択肢として選手の認識も高まっているとみられる。NPBセカンドキャリア担当の嶋理恵子さんは「引退後に裏方などで球界に残っても、いずれは辞める時がくる。そうした先輩の話なども影響を与えているのではないか」と語る。
一方、昨年まで5年連続トップ…