文部科学省は14日、医学部医学科がある全国の81大学を調査した結果、女性や浪人回数の多い受験生を不利に扱ったり、卒業生の子ら一部の受験生を優遇したりするなど9大学が不適切な入試を行い、1大学が「その可能性が高い」との最終報告をまとめ、公表した。柴山昌彦文科相は会見で「非のない受験生に影響が生じていることは大変遺憾。各大学には迅速かつ丁寧な対応をしてほしい」と話した。
報告書は不適切な入試を①合理的な理由なく、成績の順番を飛ばすなどして特定の受験生の合否判定をすること②性別や年齢、出身地域など属性を理由として一律的な扱いの差をつけること、と定義。この基準に照らして、東京医科大、昭和大、神戸大、岩手医科大、金沢医科大、福岡大、北里大、順天堂大、日本大の入試方法は「不適切」とした。
文科省は聖マリアンナ医科大にも「不適切」とする指摘をしたが、同大から「受験生を個々に総合評価しており、問題はない」との反論を受け、第三者委員会を設置して判断してもらうよう求めている。
また、「不適切」とまでは言え…