北九州市小倉北区の指定暴力団工藤会の本部事務所にかかる固定資産税が滞納されており、市が事務所の差し押さえも含め対応を検討していることがわかった。北橋健治市長は13日、朝日新聞の取材に「督促して土地を差し押さえるなど、あらゆることを検討している」と語った。
本部事務所については、福岡県公安委員会が2014年以降、工藤会に対して暴力団対策法に基づく使用制限命令を出しており、現在は使われていない。
関係者によると、土地と建物の固定資産税額は年間100万円程度で、滞納分があるという。
北橋市長は取材に、事務所の差し押さえも選択肢の一つとして検討しているとしたうえで「滞納金を払えないから(工藤会側が)売却するということは可能性としてある」と答えた。
市幹部は「市や民間などが買う…