インドで11月以降に投票された五つの州議会選が11日に開票され、モディ首相率いるインド人民党(BJP)が全敗した。BJPの退潮が明確になった形で、来年5月までに行われる総選挙に向け、モディ氏は党勢の立て直しを迫られることになった。
選挙管理委員会によると、BJPが与党だった西部ラジャスタン州と中部チャティスガル州、マディヤプラデシュ州の3州で単独過半数を失った。いずれも国政最大野党の国民会議派が勝利した。その他の南部テランガナ州と北東部ミゾラム州では、地域政党がそれぞれ過半数を抑えた。
モディ政権下でインドは年約7%の経済成長を続けるが、日用品の価格が上がる一方、農産物価格は下落し、借金を抱える農民も少なくない。農民の自殺者数は毎年1万人を超え、2015年には1万2千人に上った。若年層の失業者数も多いままで「雇用なき成長」との批判も出ていた。
これに対し、会議派のラフル・…