JR東海は12日、2022年度を目標に投入を検討している特急「ひだ」「南紀」の新型車両について、デザインに「和」を採り入れ、台車枠など新技術を導入すると発表した。
テツの広場
グリーン車の内装では沿線の新緑や川などをイメージし、座席も緑と紫のグラデーションのデザイン。普通車の座席は沿線の紅葉などをイメージし、オレンジと赤のグラデーションとする。いずれも内壁は、木目調で「木のぬくもり」を演出。また、全席にコンセントも設け、使い勝手を良くする。
車両の安全性を高めるため、台車の溶接部分を約6割減らし、故障の危険性を低減。台車の振動を常に監視し、異常時には運転台に表示される装置も備える。
新型車両は、蓄電池とディーゼルエンジンで動くJR東海初のハイブリッド方式で、燃費の向上などが期待されている。来年末までに試験走行車を造り、22年度を目標に現行の85系気動車(ディーゼル車)と置き換えていく予定という。(佐藤英彬)