北九州市の北橋健治市長は14日の定例会見で、同市小倉北区の指定暴力団工藤会の本部事務所について、「撤去は暴力追放運動の目標。検討を加速させている」と述べ、撤去をめざす考えを明らかにした。
関係者によると、本部事務所の土地と建物の固定資産税は年間100万円程度で、滞納分があるという。北橋市長は滞納額などについて「守秘義務があり話せない」としたうえで、「督促して応じない場合は(事務所の)差し押さえも考えられる」と語った。
また、「期限を設けず、あらゆる選択肢を俎上(そじょう)にのせていく」とも述べ、差し押さえのほか、市や民間による買い取りも選択肢の一つとして検討していく考えを示した。(井石栄司)