プロ野球・楽天の久保裕也投手(38)が14日、契約更改交渉に臨み200万円増の1700万円でサインした。実は、久保が支配下登録選手として契約更改をしたのは4年ぶりのことだった。
2002年のドラフト会議で自由獲得枠で巨人入りした久保だが、15年オフに古巣を戦力外に。DeNAに入団した16年もオフに戦力外通告を受けた。17年は楽天入りして中継ぎとして活躍したものの、右手の血行不良で手術を受けたため育成契約に。リハビリを経て復調した今年5月、再び支配下登録を勝ち取っていた。
今季は25試合に登板して1勝0敗1セーブ、防御率1・71の成績を残し、プロ17年目となる来季の契約にこぎ着けた右腕。交渉後は記者会見場に入るなり「久しぶりだなあ、こういうの」と満面の笑み。報道陣とのやり取りが15分ほどで一段落すると「もういいんですか? もう帰りますよ?」と名残惜しげな様子だった。
球団では、内野手の渡辺直人と並び最年長となる「松坂世代」だ。「あれだけいた松坂世代も残り少なくなった。世代の最後の一人になるまでやりたいと思っている」と意気込みつつも、「結局、松坂が一番最後までやってるんだろうなあ」と笑いを誘った。