突然奏でられたバースデーソングに、客席の雅子さまはうれしそうな笑顔を見せました。
特集:皇室とっておき
12月9日、皇太子さまもビオラ奏者として出演した「学習院OB管弦楽団第78回定期演奏会」でのひとこまです。この日、雅子さまは55歳の誕生日を迎えました。バースデーソングは、誕生日行事の合間を縫って演奏会に駆けつけた雅子さまに、キャストが贈った粋なお祝いだったのです。ステージ上の皇太子さまも笑顔でバースデーソングを聴き、1階の客席に座っていた愛子さまもうれしそうに手をたたいていました。キャストからのバースデーソングなどの演奏後、客席からは雅子さまの誕生日をお祝いするかのような拍手が起こり、雅子さまは照れたような表情も見せていました。
雅子さまはこの日午前、天皇、皇后両陛下に誕生日のあいさつをするため、皇居・御所を訪れました。皇太子妃として迎える最後の誕生日。雅子さまの表情を見たいと思い、記者も皇居・半蔵門に駆けつけました。午前10時50分すぎ、車で門を通過した雅子さまは、窓を開け、沿道からの「おめでとうございます」の祝福に手を振って応えました。空色のローブモンタントに同色のお帽子、華やかな真珠の耳飾りを身につけた雅子さまの笑顔は、いつもに増して晴れやかに見えました。
「少しでも皇太子殿下のお力になれますよう、そして国民の幸せのために力を尽くしていくことができますよう、研鑽(けんさん)を積みながら努めて参りたい」。この日、宮内庁を通じて雅子さまが公表した文書には、代替わりを見据えた決意がつづられていました。文書は優に3千字を超え、東宮職によると、これまで雅子さまが発表した誕生日の感想の中で最長だそうです。
感想は「平成の御代(みよ)最…