プロ野球ソフトバンクの和田毅投手(37)が18日、福岡市の球団事務所で契約更改に臨んだ。3年契約を終え、今年の4億円から野球協約の減額制限(1億円超は40%)を超える3億円減の1億円に出来高払いで新たに1年契約を結んだ。球団では2010年オフに松中信彦が2億円ダウンになったのを上回る過去最大の下げ幅となったが、和田は「この3年で働けたのは1年くらい。契約して頂けて感謝しかない」と話した。
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大リーグから日本球界に復帰した16年に最多勝(15勝)と勝率第1位の2冠に輝いたが、そこから成績は下降線をたどり、今季は左肩を痛めて1軍登板なしに終わった。現在はブルペンで立ち投げできる段階まで復調している。球団側は「復帰すれば貴重な左の先発。来年、日本一になるための必要な戦力」(三笠杉彦球団統括本部長)として、契約を更新した。
今季は同じ「松坂世代」の選手が次々に引退。「同級生が引退していく姿はつらい。自分も頭によぎっていた。(中日の松坂)大輔がけがから復活して今年投げている姿を見て自分も勇気づけられた」という。
来年2月で38歳になる。「まずは全力で腕を振れるようになること。(球団に)恩返しじゃないが、来季は死にものぐるいでやりたい」と再起を誓った。
松田宣は背番号「5」に戻す
一方、来季が4年契約最終年となる松田宣浩内野手(35)は、現状維持の4億円プラス出来高でサインした。4年連続で全試合に出場し、打率2割4分8厘、32本塁打。自身初のベストナイン、6年連続でゴールデングラブ賞を受賞した。来季から背番号を「3」から新人時代から慣れ親しんだ「5」に戻すことも発表された。「ポストシーズンで結果を残せなかった。初心に戻ってやりたい」と決意を語った。(金額は推定)(甲斐弘史)